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2022.02.15

松岡美術館が再オープンしました。

東京都港区白金台にある松岡美術館が2022年1月26日に再オープンし、訪ねてきました。 2年8ヶ月ぶりの開館で久しぶりに懐かしい作品にも出会い堪能してきました。

この美術館はロビーでA.ブールデルの「ペネロペ」が来館者を出迎えてくれます。 この心地よい空間が大好きで、私は過去に3回ロビーコンサートで演奏させて頂いたことがあります。 展示作品の幅も広く古代エジプト、ガンダーラ、インド、ローマ時代の彫刻をはじめ、東洋陶磁器、日本の画家の作品、時期によってはエコール・ド・パリの画家、印象派の絵画作品も収蔵しており展示されています。

1階は常設展示になっており、古代オリエント美術の部屋、H.ムーア、E.グレコなどの彫刻を展示している西洋近現代彫刻の部屋、ガンダーラ彫刻、インド彫刻などを展示している古代東洋彫刻の部屋があります。 この中ではフルートを生業としている者としては「踊る少年クリシュナ」がA.ルーセルの「笛吹きたち」を連想させ、興味深いです。

またロビーには古代ギリシャ・ローマ彫刻があり、ギリシャ神話に登場してくるゼウスを始め、神々の彫刻が目を引きます。
ギリシャ神話を勉強していくとより想像を膨らませてくれると思います。 この美術館人気No.1のA.ジャコメッティ作「猫の給仕頭」もこのロビーに展示されています。 ブールデルとジャコメッティは師弟関係にあるようで、前後に配置されていて面白いです。

松岡美術館正面玄関

美しいお庭

 

2階の展示室では今回の企画「再開記念展 松岡コレクションの真髄」を観ることが出来ます。
企画展1では「東洋陶磁名品選 松岡清次郎の志をたどる」のテーマで古九谷、古伊万里、鍋島などの日本の磁器、唐三彩、景徳鎮窯などの陶磁器が美しく展示されていました。

企画展2では「館蔵日本画 花鳥風月」で、横山大観の「梅花」、酒井抱一の「三笠山」、川合玉堂の「炭焚く夕山」ほか、名画が沢山展示されていて、前期後期で作品も一部入れ替わるとのこと、後期も楽しみです。 今回は再オープン記念企画で今まで見たことのない作品もあり、改めて収蔵作品の多さを実感しました。 また創始者である松岡清治郎氏の作品を購入する際の書簡や当時の新聞記事なども展示されており、氏の美術への愛着や審美眼などにも触れ、興味深く見ることが出来ました。

スタッフの方々とも懐かしくお会い出来て嬉しかったです。
落ち着いた館内もお気に入りの美術館で、再オープンを心待ちにしていたので大変嬉しいです。
素敵なお庭もあり、皆さんも是非訪れて頂きたい美術館です。

入口右側にある今回の企画展ポスター

副館長の黒川裕子氏と一緒に

 
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