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2018.7.2

ポンピリカ美術館再訪

2018年6月18日、郷里の北見市内にある「ポンピリカ美術館」を昨年に引き続き訪れました。
(美術館については2017年7月7日のコラムに掲載されています。)
当日は前回同様、版画家景川弘道さんのお二人のお嬢さんが応対して下さいました。

訪問する直前の2018年6月10日(日)にギタリストの尾尻雅弘さんと南麻布セントレホールで行ったコンサートで、ステージに景川弘道さんの版画2点を飾ったことの報告も兼ねて訪ねました。

この美術館はとても居心地の良い空間で癒しの時間を過ごさせて頂きました。

テーブル上には庭に咲いていたマーガレットなどの花が飾られ、版画に囲まれた空間に彩りが添えられていました。

壁面いっぱいに展示されている作品のお話、作品から思い出される当時のお話なども聞かせて頂き、2時間近くがあっという間に過ぎていきました。

景川弘道さんの版画には昨年コラムで紹介した版画「北の旅」のような風景画だけではなく、「子どもの世界」という版画集にも掲載されているご家族の生活を題材にした版画も景川弘道さんのおおらかな人柄を表しているように思います。

東京に戻ってからこの版画集を手に入れました。

この画集の中には東京国立近代美術館が所蔵している小出楢重の「ラッパを持てる少年」と同じポーズの「トランペットをもつ子」(小出楢重による)や、子どもたちの 日常の何気ない仕草を切り取ったような版画が多くあり、どのページをめくってもとても温かい気持ちになり、ホッとします。

画集を見ながら故郷を思い返しております。

今回も作品を拝見しながら、お二人に作品が出来た時のお話などお聞きし、景川弘道さんの粋な人柄にも接した気持ちになりました。

美術館もそろそろ閉められるとのことで、残念に思います。

帰省する楽しみが減ってしまうのは寂しく思います。

機会がありましたら是非訪問して欲しいと思います。

私のお気に入りの1枚(ウトロ港、オロンコ岩と三角岩)

海外を題材にした版画群をバックに

 

昨年と展示作品が変わっていました

版画集「子どもの世界」表紙

 
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