2013.02.12
フルートとの出会い

私が10歳の時に兄と購入した思い出の一枚
『ベートーヴェンの第6交響曲』と愛用のプレーヤー
コラムの最初の記事は、私がどのようにしてフルートを吹くまでになったかを書くことにしました。
私が生まれた所は北海道常呂郡留辺蘂(ルベシベ)町、現在の北見市留辺蘂です。(ルベシベはアイヌ語で「越える道」の意味だそうです。)我が家には祖父が弾いていたヴァイオリンと、物置には蓄音機とあらゆるジャンルのレコードがありました。
小学校に入学する前に、よく物置に兄と入りレコードを聴いていました。兄とは5歳違いで、今でも鮮明に覚えているのはカラヤン指揮、ベルリン・フィルの「ブラームスのハンガリー舞曲」のレコードを買って聴いた時のことです。それは流暢に流れる素晴らしい音楽でした。兄は指揮をしながら、私も兄の真似をしながら聴きました。
兄と買っていたレコードは今でも手元にあり、時々聴いています。
小学校5年生の時、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲の『嵐の後の牧歌』を聴いた時に、フルートを吹きたいと初めて思いました。
中学で吹奏楽部に入りましたが、フルートは空きがなく2年間クラリネットを吹いていました。2年生の秋、念願のフルートを担当することになり、夢中になって吹いたことは言うまでもありません。フルートに出会って「?十年」、吹けば吹くほど奥が深く、時間があっという間に経過し現在に至っています。